ストレスフルだった一日の仕事を終え、赤坂のサロンへと向かいました。TBSの裏を抜け、エレベーターで三分坂の上に出ると、そこは赤坂の街の喧噪とは打って変わって静かな通り。お寺の境内の手前に、夜空に溶け込むようにして、真っ黒い箱のようなスタイリッシュなビルがただずんでいます。エレベーターホールから最上階へと向かいます。

サロンのドアをあけると、広澤先生がやさしい笑顔で迎えてくださいました。サロンというよりは大きな吹き抜けのあるリビングといった、くつろいだ、パーソナルな雰囲気です。一日の疲れを肩からおろすように「は〜っ」と深いため息をつくと、広澤先生は「お仕事、大変だったのかな・・」と言いながら、今日の私に合わせて、ローズとレモングラスをブレンドしたきれいな赤いハーブティーをいれてくださいました。一口飲むと、じんわりあたたかく、気持ちがやすらいでいくのが分かります。

すーっと気持ちが落ち着いてきたところで、今日あったこと、最近の自分の状態など、自然に言葉がでてきました。ゆっくりとそんな会話をしながら、広澤先生は木のケースからたくさんの小瓶を取り出し、「じゃあ、今日は、こんなかな・・」と、数枚のリトマス試験紙のような短冊に精油を滴らして、扇子のようにあおいでくれます。数種のアロマがプレンドされた、微妙で複雑な香りがふんわりと、あるいは感覚を刺激するように漂い、なんともいえない調和の香りに私は包まれていきました。疲れていた気持ちが、ほぐれかけていきます。

うっとりしていると「上に行きましょうか」とうながされ、船の甲板にあがるような白い螺旋階段をあがって、トリートメントルームへ。バスローブがはだけても寒くなく、暑くなく、ほのかにいい香りが漂う、心地よい空間で、ベッドに横になりました。



まずはうつぶせの姿勢で、広澤先生の手が、ゆったりとしたリズムで、背中に円を描くようにして滑りまはじめました。オイルの感触とアロマの香りに身をまかせていると、だんだんに感覚が鋭敏になってくるのが分かります。「あ〜、私、ストレスに負けないようにと、感覚をブロックしてがんばちゃってたんだなー」と気づき、あとはもう考えることをやめ、全身の感覚に身を委ねることにしました。

広澤先生の指や手のひらの動きが大きな円に、小さな円に。ほぐしてほしい筋肉のラインをとらえるようにしっかりさすってくれたり、さざ波のようにふわっと軽くなったり、ゆったりしたリズムの中にも強弱の変化や緩急があって、まるでたくさんの楽器が奏でるオーケストラの楽曲を聞いているような気持ちになってきました。香り、触感・・。普段の生活の中では十分にひたく機会のない感覚がひらいていくことが、心身の解放につながることを実感。

どのくらい時間が経ったでしょうか。「上向きになれますか?」と促されて寝返りをうつと、顔の上にあたたかい蒸しタオルがおかれました。目の奥がじーんとあったまって、深いリラックスに沈み込みむと、やがてシューシューという音とともに、あたたかい蒸気が顔におりてきました。リッチな感触のクリームでの顔のゴマージュ。湿度と熱を帯びた顔の表面から深く浸透し、顔全体がやわらかくほぐれていきます。毛穴のひとつひとつが開いていくのを感じはじめたところへ、吸引のガラス棒がおりてきて、古い角質や毛穴の汚れを吸い取っていきます。

清浄を取り戻した肌に、肌細胞を活性化させるセルを配合したセルコスメのトリートメント。これで、肌年齢が5歳若返るという効果を実感できるとサロン経験豊かな広澤先生太鼓判の究極のトリートメントということで、後が楽しみ! そして仕上げに、ちょっとひんやりするようなクールなマスク。圧迫感がなく、きょうのトリートメントの最後に、お肌にいい成分を浸透させていただきました。マスクをしている間に、腕のマッサージと、かかとの角質取りのパック。サランラップにくるまれたあとのかかとはかさつきがなくなって、つるつるに。自信をもってサンダルをはけそうです。

すべてのプログラムが終わると「好きなだけ横になって休んでから、ゆっくり起き上がって下に来てくださいね〜」という言葉とともに、ひとりに戻りました。呼吸が深〜くなっているのが、自分でも分かります。これでいいな、というだけリラックスして起き上がり、さっきの螺旋階段をおりようとすると、大きな窓の向こうに都心とは思えないぐらい静かなお寺の境内。そしてその向こうには六本木ヒルズの高層ビルの夜景。空にはぽっかりと月が浮かんでいました。ここに来た時には月の美しさに気づくゆとりがなかったんだな〜と、あらためて感覚が解放された幸せ感をかみしめたのでした。



一週間が、経ってみて

ふりかえってみると、あ〜なんて、贅沢だったんだろう! というトリートメントでしたねー。一週間がたちますが、お顔の肌のもちもち感はずっと保たれていて「実感できる効果」の実力を感じています。

効果もさることながら、あのゆったりとした、感覚の満足を味わう時間・・それは自分だけの宝物になりました。いつも仕事に追われていたり、あるいは家族のためのこまごましたことで追われている日々の生活の中では「自分のためになにかしてあげる」ことがなかなかできない、女性の現実があります。自分を大切にできれば、まわりの人のことも自然と大切にできそう。だから、また、このサロンに帰ってこよう! と思います。がんばっている自分への、ごほうびに・・

おまかせコースも、あり!

サロンのトリートメントはフェイシャル、ボディ、ハンド、フットといった部位別だけでなく、細胞活性、スペシャルハーブ、サーキュレイション・・・などと、細かく分かれていて、自分に今日、何が必要なのか、なかなか判断ができないので「おまかせコース」でお願いしてみましたが、それが正解だったようです。カウンセリングというほど構えたものでない、お茶飲みとアロマのゆったりとした時間の中で「その人に今何が必要なのか、だいたい分かるんですよ〜」という広澤先生だから、「おまかせコース」が、おすすめです。